今現在、”仮想通貨“や”ブロックチェーン“の仕組みを知る事は、パソコン通信やインターネット技術が世界的に普及し始めた頃にそれらを理解した事と同じくらいの価値を持っています。
現在私たちがインターネットを利用する際、技術的な面を意識することはありません。それは、インターネットを利用したサービスが生活の一部になっているからです。
仮想通貨やブロックチェーン技術は将来、インターネットど同様に“意識せず”に利用するモノになるかもしれません。
本記事では、将来的な生活インフラとなり得る“仮想通貨”や“ブロックチェーン技術”について、技術的な細かい仕組みではなく、全体的なイメージを掴むための内容となっています。
出来る限り専門用語を省き、それぞれを身近にあるモノに例えながら、仕組みやメリット、そしてデメリットまでを解説します。
仮想通貨取引やブロックチェーン技術を触れる際に、自身がこれからどのような技術に触れようとしているのかを再確認出来るのではないでしょうか。
また、今後“仮想通貨”や“ブロックチェーン”について調べた時、専門用語が出てきたとしても、ある程度のイメージを思い浮かべられれば、これまで以上に理解する事が出来ます。
大まかなイメージが想像出来るようになれば、仮想通貨やブロックチェーンに関連するニュースから特定のプロジェクトのホワイトペーパーに至るまで、これまで以上に読み易くなるはずです。
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仮想通貨やビットコインのブロックチェーンってなに?
仮想通貨において、ブロックチェーンはインフラ(基盤)となる技術です。
電車で言えば、仮想通貨が車両でブロックチェーンはレールといったイメージです。
仮想通貨というコインは、取引される際には必ずブロックチェーン技術が利用されます。そしてブロックチェーンはインターネットの上に作られます。
したがって、仮想通貨を取引する際には、以下のような階層をイメージすると動きが分かりやすくなります。
【イメージ】
・仮想通貨:電車(車両)
・ブロックチェーン:レールを敷く事で電車が走れるという概念
・インターネット:レールを敷くための土台
これらを意識すると、仮想通貨が世界中で利用出来るのは、インターネットという土台の上でブロックチェーンというレールが敷かれ、仮想通貨という車両がその上を走るというイメージが出来上がりますね。
インターネットは、水道や下水、電気や道路などを含めた生活インフラの中でも、広く普及しています。
例えば、東南アジアの田舎の方でも、スマートフォンは普及しています。スマートフォンが繋がるという事はインターネットへの入り口には困らないという事です。
仮想通貨は銀行システムの整備が行き届いていない国や地域でも、みんなが“お金”を運用出来ると言われているのも、このようなインフラ(基盤)の上に成り立つシステム(仕組み)である事を表しているのです。
仮想通貨とブロックチェーンを分けて考える
仮想通貨を代表する”ビットコイン“には、”コイン“としての意味と”システム(仕組み)“という、2つの意味があります。
私たちが売買するモノが”コイン“で、そのコインの取引を実現させているのがブロックチェーンという“システム(仕組み)”です。
コインとシステム(仕組み)の名称が同じという仮想通貨は多々あります。代表的なモノとしては以下のようなものです。
- コイン名:ビットコイン(BTC)ーシステム名:ビットコイン
- コイン名:イーサリアム(ETH)ーシステム名:イーサリアム
一方、コイン名とシステム名が違うモノもあります。
- コイン名:ゼム(XEM)ーシステム名:ネム(NEM)
もちろん、これらのシステムはブロックチェーンという仕組みの上に存在します。
先程の例に追加するならば、“レールという概念“を細分化して以下のように表します。
【イメージ】
・仮想通貨:車両(電車)
・仮想通貨を動かすそれぞれのシステム(仕組み):普通車両や新幹線用のそれぞれのレール
・ブロックチェーン:レールを敷く事で電車が走れるという概念
・インターネット:レールを敷くための土台
ビットコインやイーサリアム、ネムなどのシステムの違いは、電車によって違う“レールの幅”の違いというイメージです。
ブロックチェーン技術(レールという概念)を利用するのは同じですが、それぞれのコインに合わせた仕組み(レールの幅)を変える事で、ブロックチェーン上に様々な仮想通貨が生まれるのです。
仮想通貨取引において誰もが知っているモノを例に挙げましたが、発行されるトークンの多くは、基盤となるシステムにイーサリアムを使っていますね。
※リップル(XRP)については、ブロックチェーン技術とは違いますので割愛しています。
これらを見てもわかるように、仮想通貨取引では“仮想通貨”と“ブロックチェーン技術”を使った”システム名“を分けて考えた方がイメージしやすくなります。
「仮想通貨」と「暗号通貨」が指すモノは同じ
インターネット上の情報サイトや各種メディアでは「仮想通貨」という表現で広まっていますが、「暗号通貨」という表現も使われています。
「仮想通貨」と「暗号通貨」の違いは、“イメージ”と“意訳”の違いであり、それが指すモノは同じです。
仮想通貨とブロックチェーン技術の仕組みでは、”暗号技術“が利用されているため、その事を加味するならば「暗号通貨」という表現の方が本質に近いかもしれません。
現状では「仮想通貨」も「暗号通貨」も同じ意味として捉えられますので、表記するのであれば”金融庁の資料タイトル“で使用されている「暗号通貨」の方が”使われやすい“という程度です。
当ブログでは、現在のところ一般に認知されている「仮想通貨」という表記で統一しています。
ただし、金融庁の資料には、仮想通貨資産の事を“暗号資産”と表記している部分もありますので、表記に関しては今後、流れに応じて臨機応変に対応していく事が必要かもしれません。
仮想通貨のメリットとデメリット
仮想通貨についてのメリットとデメリットには、仮想通貨に”投機・投資する“という観点と、仮想通貨を”使う“という観点の2つの視点があります。
仮想通貨を“投機・投資する”という観点からのメリット
仮想通貨に“投機・投資する”というメリットには以下のようなものがあります。
- 価格差の乱高下(ボラリティ)が激しいので、大きな利益を得やすい
- 将来的に価値が上がる可能性が高い
- 少額からの投機・投資が可能
“億り人”という言葉が出来たように、価格の乱高下が激しい仮想通貨では、安く買って高く売った場合、その他の金融商品への投資とは比べ物にならない程の利益を得る事が出来る可能性が高いのです。
2022年12月現在、仮想通貨に関連する様々なプロジェクトが随時動いています。優良な案件も着実にプロジェクトを進めていたり、国内外問わず、仮想通貨決済のためにプロジェクトと企業が提携するといったニュースも日々伝わってきますね。
このように、仮想通貨を使った決済に対しては国際レベルで検討され、決済システムのテストや、既に決済を導入している企業も多数あります。
こういった背景から、将来的には仮想通貨は“お金”としての揺るぎない価値を持ち、現在よりも価値が上がる事が予想されます。
仮想通貨には数千種類を超えるコインが存在しますが、これら一つ一つは少額での投資が可能です。価格の下がっている時ならば、数十円で買えるコインも多数存在するため、投機・投資をする際のハードルは非常に低いといえます。
仮想通貨を“投機・投資”という観点から見れば、“将来的に価値が上がる可能性が高い“というメリットがあるのです。
仮想通貨を“使う”という観点からのメリット
仮想通貨を”使う“という観点からのメリットとしては以下のようなものがあります。
- 国際的に価値が認められれば、国毎の法定通貨(円やドル)を意識する事なく決済出来る。
- 銀行インフラが整っていない国や地域でも、インターネットが繋がっていれば、銀行を介さずに送金をする事が出来る。
- 銀行口座を容易に取得出来ない国や地域の人でも、ウォレットで自身の資産を管理する事が出来る。
- 仲介を通す必要がないので、手数料が圧倒的に安くなる。
- ウォレット同士でお金の受け渡しが出来るので、キャッシュレス化に向かう社会の流れにも対応出来る。
- 仮想通貨それぞれの特性を活かす事で、自身に合った通貨を選ぶ事が出来る。
仮想通貨を“使う”観点からのメリットでは、特に“仲介手数料を意識しない”送金や、受け取る側に銀行口座が無くても、ウォレットで全てを賄うという事が実現できます。
また、キャッシュレスが浸透していない日本でも、最近では徐々にキャッシュレスの波が来ています。
安定した価値を持つ仮想通貨が主流となれば、企業と個人を直接繋げる決済も実現出来るため、仲介業者などを通す際の“手数料”などのコストも圧倒的に削減する事が出来るのです。
“使う”という観点からは、仮想通貨が主流になった際、あるいは仮想通貨の価値が認められた際には、実際に取引(支払いなど)を行う私たち消費者には大きなメリットが生まれるのです。
仮想通貨に“投機・投資する”という観点からのデメリット
次に、仮想通貨に“投機・投資する”という観点からのデメリットです。
これはもちろん、メリットと考えられる“期待”が全て失われた時、それは仮想通貨が無価値になった時です。
全ての仮想通貨が無価値になるという事は考えにくいですが、現存する仮想通貨がそのまま価値を上げていくとは限りません。
今後新たに生まれる仮想通貨だけが生き残り、価値を持っていく可能性もあります。その場合、現在の仮想通貨に投機・投資を行なっていたとしても、それらは無価値になる可能性は高くなります。
仮想通貨を“使う”という観点からのデメリット
仮想通貨を“使う”という観点からのデメリットも、仮想通貨が無価値になり、”使い道が無くなる“事にあります。
優れた発想でも、使われなければ何の意味も無しません。特に“使う側(ユーザー)“にとっては、どんなに優れたモノであっても、無価値です。
少し普及して終わってしまうような単なる“ブーム”では意味が無いのです。これが、“使う”という観点からのデメリットとなります。
仮想通貨におけるブロックチェーンのメリットとデメリット
ブロックチェーンのメリットとデメリットについては、今後のブロックチェーン技術がどのように使われていくのか、それが安定したインフラ(基盤)として世の中に浸透していくのかによって異なります。
メリット
ブロックチェーン技術が世の中に浸透すれば、ブロックチェーン最大の特徴でもある”不正や改ざんが出来ない“データ管理が実現します。
企業や個人が使用する仮想通貨での取引(決済)なども、全てが追跡出来るものとなり、契約事や支払いについても不正の無い、透明性のある社会創りが可能となります。
国会議員の「言った言わないという水掛け論」も、ブロックチェーンのログを確認するだけで終わり、議論の余地も無くなるでしょう。重要文書の紛失や、決済責任の確認も容易に行うことが出来るからです。
私たちの日常生活にも様々なメリットをもたらします。
全ての”データ情報“に改ざんや不正は行われません。不動産を始めとする資産の所有権もしっかりと記録に残るからです。
買い物などが仮想通貨で行われる世界ならば、恐らく確定申告などの煩わしい作業も、個人がする必要は無くなるでしょう。
ブロックチェーン技術の応用は、これまで以上に生活を便利にするインフラ(基盤)となり得ます。ブロックチェーン技術における、私たちユーザーのメリットは想像を超える事になるはずです。
デメリット
メリットの裏返しの全てが、デメリットです。
ブロックチェーン技術では、私たち人類やAI(人工知能)も含めた、あらゆる行動が記録され、その記録は半永久的に保持されます。
まず思いつくデメリットとしては、まるで監視をされているような”怖さ“を伴うという事です。全ての行動が記録され、しかも改ざんが出来ないため、削除も容易ではありません。
これは、普段使っているスマートフォンのデータ取引(ネットショッピングやログイン記録など)もしっかりとブロックチェーン上に記録されるという事です。
何の不正をしていなくても、私生活を覗かれているという”不安“があります。もちろん、ブロックチェーンは暗号技術ですし、社会全体のシステム(仕組み)に浸透させる場合には、ある程度のデータ管理権限を施すはずです。
現在のブロックチェーン技術では、全てがオープンになる事が売りですが、実際の社会に組み込む頃には、現在の姿よりも柔軟性を持たせる事で、心理的な不安や恐怖を感じさせない姿になっているはずです。そうでなければ困りますね。
しかし、何よりもデメリットとなるのは、社会に組み込まれる前に見切りをつけられ、ブロックチェーン技術という有用な概念が捨て去られてしまうことです。
ブロックチェーン技術自体は、まだまだ改良余地のある技術です。
そのブロックチェーン技術が途中で破棄されてしまう事は、技術の進歩もそうですが、社会発展には大きなデメリットとなるでしょう。
仮想通貨のブロックチェーンの仕組み・メリット・デメリット 〜まとめ〜
仮想通貨のブロックチェーンの仕組みは、“仮想通貨“と”ブロックチェーン技術”を分けて考える事でイメージしやすくなります。
そうする事で、それぞれのメリットやデメリットも把握しやすくなるのではないでしょうか。
現在、仮想通貨というワードを聞くと“投機や投資”あるいは“ギャンブル”といったイメージを持つ人が多いと思います。これは、インターネット事業が世に出始めた時と同じような現象です。
その中からAmazonやGoogleと言った、今では世界の経済を牽引する大企業が生まれていますね。将来的には、仮想通貨やブロックチェーン技術を基盤としたビジネスが生まれるかも知れません。
ですので、出来るだけ早く”仮想通貨“や”ブロックチェーン技術“のメリットやデメリットを理解して、未来のAmazonやGoogleになり得るプロジェクトを見つける時期が”今“という事になりますね!
※仮想通貨取引所の利用、また仮想通貨取引は、リスクを伴うことがあります。これらリスクを自分自身でしっかりと把握した上で、無理のない資金で取引を行うことが大切です。自身でリスク管理をしっかりと行いましょう。
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