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東京石灰工業 株式会社 丸森工場
鉱業、採石業、砂利採取業〔その他地域〕

道路、建物、そして人の歩みに寄り添う丸森工場

東京石灰工業 株式会社 丸森工場 東京石灰工業 株式会社 丸森工場
所在地
〒981-2145 伊具郡丸森町字川田島14-1
Tel. 0224-72-2571 Fax. 0224-72-2353
https://toseki.com
代表者
執行役員 ゼネラルマネージャー 板橋 和彦
資本金
3,000万円
創業設立年
1941年
受賞歴等
2018年 資源エネルギー省長官表彰

(2018年8月取材)

代表者氏名

執行役員 ゼネラルマネージャー
板橋 和彦

道路、建物、そして人の歩みに寄り添う丸森工場

東京石灰工業株式会社は、道路や建物の礎になる砕石を製造し、出荷・販売する会社です。日本各地に工場があるため、資源を確保しつつ、有利に展開することができます。丸森町から借りている土地を更新しながら、新しい資源を求めて山を確保していくそうです。また、考案した機械をメーカーに特注で製作してもらえるのは、東京石灰工業の大きな強みです。丸森工場は、丸森町が開発した採掘場が他社に移り、経営が困難になったことで、当時の東京石灰工業の創設者が買い取り、1984年に会社が創設されました。若い社員を採用し、最新機器を取り入れて効率化を図っています。取り組んでいることは、会社の母体作りだそうで、社長と従業員が一体となって東北一の砕石場、リーディングカンパニーになることを目指しています。

採用情報
※ 直近の採用人数
2016年 1名
2017年 0名
2018年 1名

事業内容 従業員が一丸となって働いています

採掘場で岩石を採取し、工場で製造した砕石を、企業に販売しています。道路や建物に必要な砕石は土地によって違いますが、どれだけ砕石を使うかニーズによって、生産計画を立て備蓄をしています。例えば、病院を作るためには数万トン単位の砕石が必要で、道路は距離数によって必要な砕石の数量を見立てます。一番多い出荷先は、道路会社と生コンクリート会社です。東日本大震災後は、壊れた道路、橋や建物を直すために仕事の受注数が増加しました。丸森工場では全国でも数少ない玄武岩を採掘できるため、全国から玄武岩のサンプルが欲しいという依頼も来るとのこと。丸森工場の玄武岩は、硬くて品質が良いと、道路会社や生コンクリート会社で信頼されているそうです。原料となる岩石を採取する採掘場と砕石を製造するプラント工場、砕石の配達と発注処理を行う事務所が連携して砕石を出荷します。

将来のビジョン すべてを創る永久的な存在に

少子高齢化に伴い、砕石工場の熟練作業者の人材は減ってきています。そのため当社では制御装置の無人化を進めています。いつかはすべての作業機械を無人化できればと思っています。そしてこれからは、どのように人材を育成していけばいいのかが一つの課題でもあります。また砕石工場と聞いても、どんな会社でどんな仕事をしているのか答えられる人はあまり多くないと思います。なぜなら身近な企業ではないからです。しかし砕石は永久になくならない資源でもあります。ビルや道路、線路の敷石などさまざまなところに砕石が使われています。そのため砕石に代わる資源がない限り、砕石は生産しなくてはなりません。今後のビジョンとしては会社をさらに大きくしていき、最終的には「砕石業界のリーダー的存在になること」を目標にしています。これから少しでも多くの人に砕石工場を知ってもらえればと願っています。

求める人材像 意思疎通ができ、まっすぐな人

明るくて真面目に仕事に取り組んでくれる人を求めています。また最近は街行く人がスマートフォンと向き合っています。連絡をする際もスマートフォンがあれば簡単にやりとりができてしまいます。そのため、人と直接会話する機会が減り、コミュニケーション能力が不十分な若者も多くいます。やはり仕事を行っていて、コミュニケ―ションがとれる人ととれない人では大きく違いがでてくると思います。また、資格についてはそれぞれの職種で異なります。例えば技術職で専門的な仕事をするためには、火薬を取り扱うための資格や、採石業務を管理するための資格が必要です。土木関係の学部を卒業している人が理想でもあります。しかし、一生懸命仕事をしてくれる人にはかなわないと思います。初めは慣れない仕事に苦労している人もいますが、だんだんと指示しなくても取り組んでくれるまでに成長していってくれます。そんな社員の成長を見て「教えてよかったな」というやりがいを自らも感じられます。

求める人材像
ポイント
  • 明るい人
  • コミュニケ―ションがとれる人
  • 真面目な人
WISE記者の企業体験記

砕石工場は生活の立役者

日常生活ではあまりなじみのない砕石工場を見学させていただきました。丸森工場への道のりは長く、登り坂が続きました。砕石現場はとても広く、一般道路を走ることもできないような大きなダンプカーや作業車がありました。たくさんの作業機械がありましたが、修理や整備、買い替えの時期など、すべて一台一台管理しているそうです。また環境汚染対策として運搬車が工場に戻った際は、必ずタイヤを洗浄していました。作業中にもほこりが舞わないために、散水車による散水も行っているそうです。砕石にもいろいろな種類や大きさがありました。道路や線路、ビルなどいろいろな場所に砕石は使われていますが、種類や大きさによって役割は異なります。今回案内していただいた板橋さんと遠藤さんからは、それぞれの砕石の役割や特徴についてとても詳しく説明をしていただきました。例えば線路に敷かれている敷石はバラストという石が使われています。バラストがクッションになり、列車が通過した際の振動や音を吸収してくれています。しかしバラストはただの石ではなく、耐久性や機能面でも優れた石が使用されています。これまで敷石の役割を考えたことはありませんでしたが、普段利用している電車の線路にこのような工夫が施されていることを知り、とても感心しました。やはり砕石工場は私たちの生活がある限り存在し続けます。板橋さんと遠藤さんからは、これからも砕石工場を大きくしていこうという熱い思いが伝わってきました。

企業体験記 企業体験記 企業体験記
ここが知りたい

社員の安全を確認

社員の安全を確保するために、毎日朝礼を行っています。執行役員の板橋さんが指示を出すこともありますが、従業員に危険な箇所を自分から話すように教育しているとのことです。従業員同士が携帯無線で連絡を取り合い、危険な箇所を見つけたらその場で即座に連絡をするようにしているそうです。「後から報告するのではなく、報告する間に事故が起こる危険性もあるため、その場で報告することがとても重要になってくる」と話します。新入社員が5年・10年・15年と成長し、指示を出さなくても動いてくれると成長を感じて嬉しくなるそうです。また、どの会社でも行っている「報告・連絡・相談」の「ほうれんそう」を徹底するようにして事故防止に努めています。「機械が無人運転になったとしても、人が安全を確認すべきだ」と話してくれました。

ここが知りたい1

砕砂プラント

環境を守るために

採掘をする際に3つの公害が発生するそうです。1つめは、騒音。2つめは、振動です。騒音と振動は、建屋(屋根と壁)で覆うことによって、音や揺れが外に漏れないようにしているとのことです。3つめは、粉塵です。粉塵を抑えるために撒水車で撒水をしているのですが、メーカーに頼んで特注で作ってもらった撒水車を使っているそうです。また、岩石を採掘する前には木を伐採するため、採掘が終了した後はその分の緑を補うために植林を行っているとのこと。採掘場にはソーラーパネルが設置されていて、電力面でも環境保全を意識した取り組みが行われているようです。

ここが知りたい2

撒水車

先輩の声

お客様の一言が、励みになっています

佐藤 真彩 事務職

事務職として働いています。伝票を照合したり、発注処理をしたりするため、電卓と付箋は必需品です。
進路について漠然としていた学生時代、東日本大震災を経験しました。それから復興に携わる業界に就こうと思ったことが就職した動機です。就職した当初は、電話応対が難しいと感じていました。電話応対は姿が見えないので、失礼にあたる場合に取り消すことができません。また、クレームの電話がきたときに相手が感情で話してしまうため、未熟な自分では対応しきれないと思ったこともありました。事務職は一般に成果が見えない仕事と言われます。しかし、電話を受ける際にお客様から「助かっている」「いつもありがとう」と言われると仕事を続けていて良かったと感じます。以前は、仕事を一人でしている感覚が強かったのですが、「事務職が全てのミスを見つけなければ、お客様に迷惑がかかる。」という先輩の一言で責任感が生まれました。今は、この言葉を教訓にして仕事を頑張っています。

先輩の声

佐藤 真彩さん
事務職(尚絅学院大学 総合人間科学部 現代社会学科卒)

仕事柄ついついやってしまうこと

休みの日であっても、通りがかった10tトラックの車番をついつい見てしまいます。取引先の車かもしれないので、自然と目が車のナンバープレートにいってしまうんですね。それから、取引先の運転手の顔と名前を覚えているので、街中で知っている運転手が運転している車が通りかかると、条件反射で手をあげてしまいます。

佐藤さんの1日

8:30始業
午前メールチェック
伝票・データチェック
12:00昼食
午後仕入れ先から実績をいただく
顧客と砕石の数量を照合する
17:30終業

取材の感想

澁谷 拳汰 澁谷 拳汰 東北工業大学 2年
砕石工場は身近な企業ではないと感じますが、実はとても身近な企業であることがわかりました。私たちが何気なく利用している道路やビルはすべて砕石から作られています。それらは生活をする上でなくてはならないものであり、生活のすべてが砕石から創られているといっても過言ではありません。社員の皆さんはとても仕事に誇りを持っていました。それはやはり多くのお客様に信頼されている一つの理由なのだと思いました。

齋藤 志穂 齋藤 志穂 宮城学院女子大学 2年
「社長にとって従業員は家族のような存在だ」という板橋さんの言葉から、中小企業のあるべき姿を示されたように思いました。砕石場を見学させていただいて、環境保全や従業員の安全にも細かな工夫がなされていると感じました。貴重な経験をさせていただきました。近年少子化が進んでいますが、いずれくる無人化に向けて機械を管理する人を増やしたいという熱意が伝わってきました。

  • 澁谷 拳汰 東北工業大学 2年 澁谷 拳汰 砕石工場は身近な企業ではないと感じますが、実はとても身近な企業であることがわかりました。私たちが何気なく利用している道路やビルはすべて砕石から作られています。それらは生活をする上でなくてはならないものであり、生活のすべてが砕石から創られているといっても過言ではありません。社員の皆さんはとても仕事に誇りを持っていました。それはやはり多くのお客様に信頼されている一つの理由なのだと思いました。
  • 齋藤 志穂 宮城学院女子大学 2年 齋藤 志穂 「社長にとって従業員は家族のような存在だ」という板橋さんの言葉から、中小企業のあるべき姿を示されたように思いました。砕石場を見学させていただいて、環境保全や従業員の安全にも細かな工夫がなされていると感じました。貴重な経験をさせていただきました。近年少子化が進んでいますが、いずれくる無人化に向けて機械を管理する人を増やしたいという熱意が伝わってきました。