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有限会社 栗駒建業
建設業〔仙台市泉区〕

完全地産地消をめざして

有限会社 栗駒建業 有限会社 栗駒建業
所在地
〒981-3117 仙台市泉区市名坂字新門前24-7
Tel. 022-373-3104 Fax. 022-346-0626
http://www.kurikomakengyou.com/
代表者
代表取締役 高橋 渉
資本金
500万円
創業設立年
1981年

(2016年10月取材)

高橋 渉

代表取締役
高橋 渉

業務内容 地域に根差して35年、人々の暮らしを守る家づくり

家のリフォームから新築工事までさまざまを請け負う工務店です。宮城で35年、地域に根差して営業してきました。県内にも数多くの工務店がありますが、有限会社 栗駒建業の強みは「人」。家は人の暮らしを支える大切なもの。長く使い続けていくものだからこそ、建ててからもお客様と末永くお付き合いをしていくことを大切にしているそうです。家はファッションと同じように、その時代ごとに流行があったり、世代ごとに好みが分れるといいます。そのためできるだけ依頼主様と同世代の社員を担当にして、お客様の意思や趣向にあったものを作る努力を続けています。
また、古材の再利用というのも心掛けています。流通が便利になった分、規格にそぐわず捨てられてしまっていた地元の木材を無駄にしません。地元の職人が地元の木材で家づくりを行う「完全地産地消」を目指しているのです。

将来のビジョン 人を育てて建設業界の課題を改善していきたい

現在建築業界では深刻な人手不足と、現場を知らない現場監督の増加が問題になっているだけに、「人材育成」に力を入れて取り組んでいきたいと考えています。大学での机上の勉強に頼りすぎて、現場に馴染めず悩む若者が増加しているそうです。また住宅建設の効率化を求めて機械が進化した結果、新築工事はできても、家の改修や増築ができないといった大工が増えているそうです。
こうした問題に腰を据えて取り組むために「NPO法人匠の右腕」を立ち上げる他にも、大学で「大工の実技」の講義を行うなど、就職支援を行っています。また現場の職人を育て上げるために、現役を退いた高齢の大工と若手の大工が関わる場をつくる「職人の里」というプロジェクトも行っているそうです。人材育成を行いながら、自社の家づくりをより良いものにしていきたいと考えています。

こんな人材を求めています 周りに気を配れる人。寡黙な職人だけではいい家づくりはできない

自分の周り全体を見まわし、考えて行動できる人材を求めています。「大工」と聞くと寡黙に黙々と作業を続ける人を想像しませんか。確かに黙々と作業をこなし、完璧なものづくりを行う職人も必要ですが、実際の現場では他にもたくさんの仕事があります。家づくりに関わる多くの人が作ったものを組み合わせ、一つの家が出来上がるわけですから、決して一匹狼ではいけないのです。自分の作ったものが家のどのような部分を担っているか、自分の手回りだけでなく、他の仕事との連携を考える必要も出てきます。現場監督として指揮をとるのも大工なんです。
また設計の仕事においても、お客様がどのようなものを求めているかを把握することが大事です。設計の部分でお客様と齟齬があれば、いい家づくりはできません。そういった意味では人とのコミュニケーション能力はとても大切です。設計、大工、どのような役回りでもやはり全体を見て動ける人、周りへの気配りをたやさない人が求められています。働いていく中で周りを見る力というのは身についていくと思いますが、普段から相手に対する思いやりを忘れない方にぜひ来てもらいたいですね。

先輩の声

お客様と一から家づくりを行える環境がある、自由闊達な職場

前川 智弘(東北工業大学卒) 設計部

現在は設計部で家の間取りなどの設計を立てたり、先輩と一緒にお客様の要望をヒアリングしたりしています。今年設計部に入ったので、日々勉強しながら取り組んでいます。私はもともと「大工として働きたい」という夢があって、大学で建築学科に所属していました。「大工塾」という活動を研究室の先生に薦められ、そこで出会ったのが当社の社長です。今の時代は効率化を図るために、建物が画一化されていますが、社長は一つひとつお客様と作り上げていくことを大切にしていて、そこに魅力を感じ入社を希望しました。作ったものが形になったとき、お客様から感謝の言葉を頂けたときがやりがいを感じます。将来は地元岩手で独立するのが夢なので、そのために日々勉強しています。
働くのも、遊ぶのにも体が資本です。自己管理は社会人の基本なので、学生の時に一人暮らしや家事の手伝いなどに取り組むことが大事なのではないかと思います。

先輩の声

自身の夢を語ってくれた前川さん

社員による社長紹介

行動力のある社長。社員全員でサポートしていきたい

小島 千恵 設計部主任

社長は行動力がある方です。何か思いつくと「まず行動」し、何事にも挑戦を続けています。例えば業界の課題である「人材育成」を行おうと始めたNPO法人での活動など、会社経営と並行してさまざまなことに取り組んでいます。そうした行動力、企画力を併せ持つ社長を先頭に、「サポートしていきたい」と思えるのは、気さくな人柄のおかげだと思います。仕事は設計、大工さん皆で連携して行うものなので、情報共有は常に行うよう意識しています。そうした日々の信頼の積み重ねがあるからこそ、社長の考えを応援したいという思いにもなりますし、逆に「こうしたらよくなるのでは」という意見も飛び交う現場です。これからも社長のサポートをしつつ、会社全体で業界を盛り上げていけたらと思っています。

社員による社長紹介

二級建築士として活躍する小島さん

ランチ

心身を休める大切な時間

前川 智弘 設計部

現在は設計部に所属しているのでデスクワークが基本です。お弁当を手作りしたり、コンビニで買ったお弁当を食べたりしています。昼休みはなるべく、リフレッシュに時間を割きたいので、外食するより事前に持ってきたものを食べることが多いです。現場の大工さんが、その場でお弁当を食べているのもそういった理由です。大工さんは体力勝負の仕事ですから、1分でも体を休めて午後に備えたいという思いがあります。お昼休みは、午後に全力で仕事に取り組むための大切な時間です。

ランチ

前川さんの手作り弁当。時間のあるときはなるべく作るよう心掛けているそうです

この記事を書いた学生記者

丁寧に対応してくださる姿が印象的でした。一番印象的だったのは、「全国の先進事例となるような、町おこし、人材育成を行っていきたい」という決意を語ってくださったことです。どんな業種にも業界ならではの課題があり、その業界で働く人は常に危機意識を持っていると思います。ですがその課題に対して自分に何ができるか、ということを考えて実際に行動に起こしている人は、あまり多くないのではないでしょうか。NPO法人の立ち上げ、大学での授業、就職のマッチングなど、さまざまな取り組みを行っている高橋社長は気概がある人物だな、と思いました。
自分自身に省みて、課題を克服するためにどうすべきかを考えて行動できる人間になりたいと思いました。(川口 御生)