WISE:Work-style Information by Student's Eye

新プロジェクト「WISE」始動!
学生による学生のための
地域企業情報誌&WEBサイトを作ろう!

株式会社 ホテル佐勘
宿泊業、飲食サービス業〔仙台市太白区〕

「おもてなしの精神」受け継ぐ伝承千年の宿

株式会社 ホテル佐勘 株式会社 ホテル佐勘
所在地
〒982-0241 仙台市太白区秋保町湯元薬師28
Tel. 022-398-2233 Fax. 022-398-2168
http://www.sakan-net.co.jp/
代表者
代表取締役 佐藤 勘三郎
資本金
5,000万円
創業設立年
平安期(法人設立 1933年)
受賞歴
2016年 「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」 入選
2016年 人気温泉旅館ホテル250選 「5つ星の宿」 認定

(2016年8月取材)

佐藤 勘三郎

代表取締役
佐藤 勘三郎

業務内容 お客様のニーズに応える空間作り

約千年前、主に材木業を生業としていた佐勘。木を切り出し、名取川を使って仙台に運び、材木を売るという仕事をしていたそうです。東北でも人の往来が多くなってきた六百年ほど前、おそらくその前から湧いていたであろう温泉を用いて、宿泊業としての佐勘がスタートしました。長い歴史と伝統を大切にしつつ、お客様のニーズに合わせたリニューアルを行い、現代の感覚にあったモダンな空間づくりを目指し、ホテルや旅館といった枠にとらわれない新しい宿泊施設としての形を生み出し続けています。1998年に松島の景色と海の幸を堪能できる「松庵(しょうあん)」、2016年4月に比較的リーズナブルな価格帯・全室シングルの(バーラウンジ付き)ホテル「KYOU BAR LOUNGE & INN」を開業し、多様化するお客様の宿泊形態に応えてきました。

将来のビジョン 故きを温ねて新しきを知る 時代に合わせて変化を

「旅館業、ホテル業といった形式にとらわれず、総合宿泊業としてお客様のニーズに合わせた施設を提供していきたい」と語る佐藤社長。比較的リーズナブルで気軽に利用しやすい「KYOU BAR LOUNGE & INN」は、近年増加する外国人観光客の需要にも応える施設であり、多様化する宿泊形態の需要に合わせた提案を続ける新たな一歩です。
家族の団らんや保養の場だけでなく、ビジネスの場としても多く利用されてきました。佐藤社長はその大きな理由の一つとして、代々受け継いできた「おもてなしの精神」があり、それは今後どのような事業を行う上でも大切にしていきたいと語ります。古来から脈々と受け継がれてきた歴史や伝統を重んじつつ、現代のニーズをしっかり捉え、それに応えてきた佐勘は、唯一無二の宿泊施設として進化を続けていくそうです。

こんな人材を求めています 気持ちいい接客は気持ちいい人間関係から

宿泊業とひと口に言っても、接客、販売、営業、総務、財務、調理、管理とさまざまな部署があります。一方で、従業員の中には、旅館組合として地域のお祭りやイベントのお手伝いをする役職に就いている人もいます。部署の移動によっては仕事内容はもちろん、休日や勤務時間が多少異なることもあるので、そういった変化にフレキシブルに対応できる人材を求めています。さらに、それに伴ってさまざまな部署、業種の人たちとコミュニケーションをとる機会が増えてきた時に、挨拶がしっかりできたり、笑顔で明るく話せたりといった、「一緒に働いていて楽しい人材」が求められます。そういった人間性の部分は、フロントや仲居といった、お客様と直接お話をする部署だけでなく、当社で働く従業員すべてに必要なことです。従業員どうしで気持ちのいいコミュニケーションをとり、旅館内部の人間関係がいいものになると、その空気感はお客様にも伝わります。私たちが長年受け継いできた「おもてなしの精神」の実践にはかかせない要素なのです。資格や検定といったものは、調理や管理などの専門的な部署以外、特に必須というわけではありません。

先輩の声

さまざまな経験値 学生時代に

斎藤 慎司(ノースアジア大学 法学部 観光学科 卒) 営業部 営業課

2014年に入社し、現在営業部営業課で、主に法人のお客様を対象に営業業務をしております。旅行会社や一般の企業の需要に合った宿泊プランを提案するという、旅館とお客様の間に立つ役割を担っています。中学の頃アメリカにホームステイをした経験があり、その時から旅行業や宿泊業に興味を持ち始めました。大学時代にもインターンシップを行い、社会での振る舞い方や敬語の使い方などを多く学びました。学生の皆さんには、大学の勉強以外のこともたくさん経験をしてほしいと思います。もちろんその経験自体が身になることもありますし、そうでない場合でも、社会に出た時にその経験が会話の幅を広げてくれるからです。佐勘は一部の部署を除いて資格や検定を持つことが必須ではありません。しかしどの部署もお客様と話す機会はあるため、会話のネタが豊富なことは武器になります。

先輩の声

自身の経験を語る斎藤さん

社員による社長紹介

従業員と一緒にお客様の満足へ

舘内 登志江 社長室

社長室で広報担当として働いています。佐藤さん(社長)は、朝6時から自ら朝食会場の準備を従業員と一緒に行い、お客様を迎えます。会場に立ち、従業員はもちろんお客様と同じ目線で旅館を見ることを意識されているのだと思います。社員どうし呼び合う際、社長や課長といった役職名ではなく「さん」付けで呼び合う決まりにも、その信念が表れています。社内でもベテラン社員、新入社員問わず声をかけ、常にフレンドリーにコミュニケーションをとられていて、締める部分はしっかりと締める方ですので、従業員にも適度な緊張感が生まれます。従業員と一緒にお客様に向き合う社長だからこそ、伝統を受け継ぎつつその時代に合ったものを柔軟に取り入れていくという姿勢が、お客様の満足に繋がっているのだと思います。

社員による社長紹介

笑顔で社長紹介をする舘内さん

ランチ

大切なコミュニケーションの場

森谷 祐子 総務部 総務課

あらかじめ枚数を指定して買ってある食券を使って、社員食堂で注文できます。曜日によって異なる2種類のメニューのどちらかを選べます。今日のメニューは鮭定食と親子丼セットの二つ。昼食をとる時間はまちまちなのですが、普段の仕事ではあまり顔を合わせることがない別部署の人たちとの数少ないコミュニケーションの機会ですので、時間が合った従業員同士で楽しく会話しながら食べています。

ランチ

ある日の一例:選択メニューの鮭定食

この記事を書いた学生記者

これまで佐勘は何度か利用させてもらったことがあるのですが、仲居さんやフロントの方の接客がいつも気持ち良く、毎回とてもいい時間を過ごすことができていました。今回の取材でその心地良い接客態度が、従業員間でのコミュニケーションから生まれているものだと知り、長年受け継いできた「おもてなしの精神」の一端に触れた気がしました。伝承千年の宿というと、旅館としての敷居が少々高そうなイメージを抱きがちですが、家族連れや学生にも親しまれている旅館です。家族や友人と気軽に訪れることができる癒しの場だけでなく、2016年5月にはG7仙台財務大臣・中央銀行総裁会議が開かれるなど、オフィシャルな場としても多く利用されているのは、伝統を重んじながらも常に時代のニーズに合わせた進化を遂げてきた歴史があるからだと感じました。(阿部 寛史)